屋外用置き型電子サイネージ(LEDビジョン)とは?価格・選び方・活用法をわかりやすく解説

置き型電子サイネージ(LEDビジョン)初期費用と価格の目安
どれくらいの費用がかかるの?
屋外用置き型電子サイネージ(LEDビジョン)は、防水・高輝度・耐久性といった機能が必要になるため、屋内向けより高額になります。液晶タイプなら45万円程度から、LEDビジョンタイプでは35万円以上が目安です。
予算に合わせた選び方
LEDのピッチ(LEDとLEDの間隔)が狭いほど、表示が滑らかになり、近くから見てもドット感が気になりません。スタンド型のように画面が小さく、人の目線に近い高さに設置する場合、3.9mm以上の粗いピッチだと、文字の輪郭がギザギザして見えることがあります。そこで、2.9mmピッチはコストと見やすさのバランスが取れた、業務用として人気のある仕様です。
より鮮明な表示を求めるなら、2.5mmや1.8mmピッチといった、さらに細かいタイプもあります。近距離でも文字や画像がくっきりと映り、高級感のある仕上がりになりますが、その分コストは上がります。設置場所の視認距離や、伝えたい情報の内容(動画なのか文字なのか)に合わせて選ぶことがポイントです。


LEDデジタルサイネージ、一般的な価格帯(㎡あたり)
※注意事項 半導体や電子部品の市場価格の動きによっても、モジュール単価が上下することがあります。正式なお見積りは無料相談よりお気軽にご連絡ください。
※金額には運搬費は含まれておりません。設置場所や地域により異なりますので、詳細は事前にご相談ください。
ピッチサイズ(mm) | LEDモニター寸法(モジュール寸法) | 屋外用価格(㎡あたり) |
---|---|---|
① P2.6 片面タイプ | 500mm×500mm | 19万円~ |
② P2.6 片面タイプ | 500mm×1.000mm | 29万円~ |
③ P2.9 片面タイプ | 500mm×500mm | 17万円~ |
④ P2.9 片面タイプ | 500mm×1.000mm | 26万円~ |
⑤ p3.9 片面タイプ | 500mm×500mm | 15万円~ |
⑥ p3.9 片面タイプ | 500mm×1.000mm | 23万円~ |
スタンド看板フレーム(土台) | 片面タイプ 約高さ1.310mm×巾500mm | 15万円~ 余白シート貼り別途 |
スタンド看板フレーム(土台) | 両面タイプ 約高さ1.810mm×巾500mm | 20万円~ 余白シート貼り別途 |
スタンド型LEDビジョンの具体的な構成と価格例
たとえば、上記の③P2.9のLEDビジョンを使用したLEDモニター価格は約170,000円(税別)となります。
スタンド看板型のフレーム台に組み込む費用が150.000円加算されます。
画面以外の余白部分にお店のロゴや固定情報を表示したい場合、シート貼りも可能で、こちらは500mm角で5,000円程度で対応可能です。


屋外用と屋内用の違いとは?
防水だけじゃない、屋外用の必要性
屋外では、ただ雨風に耐えられればいいというわけではありません。日中の強い直射日光に負けない、朝晩の気温差、さらには粉塵や湿気など、設置環境はかなり過酷です。**屋外用置き型サイネージ(LEDビジョン)は、これらに対応するために防水・防塵設計(IP65相当)**が施されており、屋外常設にも安心して使えます。
さらに重要なのが「明るさ」です。屋内用モニターの明るさが600cd/m²前後なのに対し、屋外では3,000cd/m²以上が必要とされます。これにより、晴れた日の昼間でもしっかりと表示が見え、広告や情報が通行人の目にしっかり届きます。
屋内用のモニターをそのまま外に向けて使っているケースを見かけることがありますが、日中は太陽光に負けて画面がほとんど見えなくなってしまいます。思った以上に見えづらくなるため、屋外での使用には注意が必要です。


使用環境に合った選択を
屋内では液晶タイプでも問題ありませんが、屋外ではLEDビジョンの方が適しています。スタンド型で設置する場合も、風や盗難への対策が必要なので、筐体の強度や設置方法も確認しておきましょう。
特にスタンド型のサイネージは、通行人の目線に近い位置に設置されるため、強風による転倒防止や盗難・いたずら対策も重要です。筐体は金属製で重みのあるベースを選ぶ、または地面にアンカー固定を行うなど、設置方法の工夫もあわせて検討しましょう。
高輝度モニターの必要性
昼間でもしっかり見える明るさが大切
LEDビジョンを使った屋外サイネージの大きなメリットは「高輝度」です。3,000cd/m²以上の明るさがあれば、太陽の下でもコンテンツがしっかり表示され、アイキャッチ効果も高まります。
明るさが価格にどう影響するか
高輝度=高価格という印象があるかもしれませんが、近年では価格も下がってきています。使用時間や表示内容に応じて必要な輝度を選ぶことで、コストを抑えつつ効果的な表示が可能です。
LEDディスプレイの魅力と活用法
サイズの自由度と両面表示の選択肢
LEDビジョンは、500mm角のモジュールを組み合わせて自由なサイズに設計できます。両面仕様にすることで、往来の多い場所でも両方向からアピールできます。実際の設置場所の状況においては片面だけで充分なケースもありますコストを落とした仕様にすることも可能です、余白にシート貼りなどを併用する手法も人気です。


屋外用の高輝度サイネージは屋内イベントでも効果を発揮
屋外用と聞くと「外でしか使えない」と思われがちですが、実は展示会や商業施設などの屋内イベントでも、屋外用の高輝度LEDビジョンはとても目立ちます。特に照明が明るい会場では、通常の液晶では映像がぼやけがちですが、屋外用の3,000cd/m²以上の明るさなら、しっかりとくっきり表示されます。
ブースの演出や商品アピールにインパクトを出したい場合、あえて屋外仕様のLEDビジョンを使うのは、実はプロの間でもよく知られたテクニックです、レンタル品もございますのでお気軽にお問い合わせください。
固定表示との組み合わせが効果的
LEDビジョンによる映像表示部分に加え、サイネージの余白にお店のロゴや営業案内をシート貼りで設ける方法も有効です。これにより、期間限定の商品紹介と常時表示の情報を1台で対応できます。
屋外用デジタルサイネージのよくある質問(Q&A)
Q. 雨に濡れても大丈夫ですか?
屋外用のLEDビジョンサイネージは防水仕様ですが、最低でもIP65以上を使用しましょう。サイネージは配線などが集まる背部が一番弱いので設置環境に応じてLEDのカバーも大切です防水性能を向上させる仕様を選びましょう。


Q. 電源がない場所でも使えますか?
割高ですがバッテリー式やソーラー対応モデルもあります。短期イベントなどにはレンタル可能な置き型サイネージも検討すると便利です。
Q. 屋内用の置き型サイネージを外で使えますか?
基本的にはおすすめできません。液晶モニターでは明るさが足りずモニターが見えにくく、温度や湿気による故障リスクもあるため、屋外にはLEDビジョンタイプを選ぶべきです。
Q. 転倒防止やメンテナンスはどの程度必要ですか?
人の手が届く場所では、ホコリや汚れが付きやすいため、定期的に画面の拭き取りと電源・表示のチェックを行いましょう。
屋外で使用する場合は、風による転倒防止が特に重要です。設置環境によっては強風にあおられるリスクもあるため、購入時にはスタンドの安定性や固定方法について、必ず販売業者に対策を相談・依頼するようにしましょう。


まとめ:屋外用置き型電子サイネージ(LEDビジョン)は環境と目的で選ぶ
屋外で使う置き型サイネージ(LEDビジョン)は、明るさ・防水性・サイズの自由度などに優れ、商業施設やイベントなどで高い効果を発揮します。選ぶ際は表示距離に合わせたピッチ、防水等級、そして設置場所の環境をしっかり確認しましょう。LEDビジョンなら、お店の前で目立つ広告表示も、固定情報の表示も1台で両立できます。