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LEDサイネージ導入ガイド|選び方から設置まで

目次

LEDサイネージ、どこから始めればいい?

「LEDサイネージを導入したいけど、どう選べばいいのか分からない」「種類が多すぎて迷う…」そんな方も多いのではないでしょうか。

この記事では、LEDビジョンを導入する際に知っておきたい基本情報をわかりやすくまとめました。

屋外・屋内どちらでも使えるタイプや、省エネ性能に優れたモデルなど、目的に合った選び方を丁寧にご紹介します。また、設置場所ごとの注意点や、事前に確認しておきたいルール・条例についても触れていきます。

屋外でもはっきり見える!LEDビジョンの明るさの秘密

LEDサイネージでは、大きなサイズと鮮明な映像で目を引くデジタルサイネージです。最近では店舗の看板やイベントスペース、ビルの外壁など、さまざまな場所で導入されています。

中でも注目されているのが、太陽の下でもクッキリと映像が見える「高輝度タイプ」。明るい屋外でも視認性が高く、通行人や運転中の人の目にも留まりやすいのが特長です。

液晶モニターとの違いは「輝度」にあり

一般的な液晶モニターの明るさはおよそ350〜600カンデラ(cd/㎡)ほど。これは室内で使うには十分ですが、屋外では日差しの影響で画面が見えづらくなります。

一方、屋外用のLEDビジョンは3,500〜6,500カンデラと、その明るさは液晶の約10倍以上。太陽光が直接当たるような場所でも、はっきりと映像を表示できるため、広告や案内表示として非常に効果的です。

LEDサイネージ輝度の説明書

なぜそんなに明るい?LED自体が光る仕組み

LEDサイネージは、ひとつひとつのLED素子(小さな光の点)が自ら発光します。これにより、光のエネルギーがムダなく前面に出るため、非常に明るく表示できるのが特長です。

対して、液晶モニターはバックライトを光源として画面を通して表示するため、どうしても光が弱まりやすい構造になっています。明るさを重視する場面では、LEDビジョンの方が圧倒的に優れています。

昼間の見やすさは集客力に直結

明るさは、ただ映像がキレイに見えるというだけでなく、「どれだけ多くの人に見てもらえるか」に直結します。特に昼間の時間帯に通行量が多い場所では、明るいLEDビジョンを使うことでしっかりとした視認性が確保できます。

通勤・通学・買い物中など、日中に目に触れる時間が長いほど、広告効果や情報発信の力も大きくなります。LEDビジョンの高輝度性能は、こうした集客や認知拡大において大きな武器となるのです。

LEDサイネージって電気代が高そう?実は省エネ設計です

「明るいのはいいけど、電気代が心配…」という声もよく聞きます。でも、LEDビジョンは意外と電力効率が良く、ランニングコストも抑えやすいんです。

  • 消費電力が少ない
    LEDはもともと省エネの光源。明るさを保ちながら、必要な電力は抑えめ。例えば、44インチ(約1m×0.5m)のLEDビジョンだと、1時間あたりの電力は約400Wほどです。
  • 長寿命で交換いらず
    一般的に5万〜10万時間ほどの寿命があり、頻繁な交換は不要。交換の手間やコストをぐっと減らせます。
  • 自動で明るさ調整
    昼と夜で周囲の明るさが変わっても、自動で輝度を調整。必要以上に電力を使わない設計になっています。
  • タイマー機能で無駄をカット
    営業時間外は電源オフ、など設定ができるので、使わない時間はしっかり制御できるので節電できます。

画質に関わる「ピッチサイズ」って何?

LEDビジョンの映像がどれだけキレイに見えるかは、「ピッチサイズ」と呼ばれるLED同士の間隔が大きく関わっています。実は、このピッチサイズの違いによって、見え方がまったく変わってきます。

ピッチサイズ=LEDとLEDのすき間

ピッチサイズとは、隣り合うLEDの中心から中心までの距離のこと。たとえば「P2.5」という表記なら、LEDの間隔が2.5mmという意味です。

この距離が小さいほど、LEDの粒感が目立ちにくくなり、より滑らかで自然な映像に見えるというわけです。逆に、ピッチサイズが大きいと、粗く見えることがありますが、遠くから見る場合はそこまで気になりません。

LEDサイネージ ピッチの説明

どんな場所にどのサイズ?距離とのバランスが大事

ピッチサイズを選ぶときに大切なのは「どれくらいの距離から見るのか」。

  • 近くから見る室内用でテキストなど表示(プレゼンや会議室など) → P1.2~P2.5
  • 少し離れて見る2F壁面の店舗看板やビルの壁面 → P3~P6
  • 4F以上や遠くから見る比較的大きいLEDビジョン → P8以上

近距離で使うのにピッチが大きすぎると、LEDの粒が目立って映像が荒く見えます。逆に遠距離用にピッチが細かすぎても、コストがかかるだけで効果が出づらいこともあります。

LEDサイネージの視認距離説明

ピッチサイズ選びはコストにも影響

ピッチサイズが小さいほど、1つのパネル内に多くのLEDを使うことになるため、その分価格も消費電力も高くなります。高精細な映像が必要な場面では小さいピッチが有効ですが、目的や予算に応じたバランスが大切です。

「とにかく高画質な方がいい」というより、「どんな場所で、どんな人が、どのくらいの距離から見るのか」を考えて選ぶのが失敗しないコツです。

設置前に要チェック!LEDビジョンに関する法令とルール

LEDサイネージを設置する前には、法律や条例によって必要な手続きがある場合があります。場所や規模によって規制内容は異なりますが、知らずに設置してしまうと後で撤去や改善を求められるケースも。事前確認がとても大切です。

ここでは、主に注意したいルールや申請のポイントを具体的にご紹介します。

高さ4メートル以上は「特定工作物」に該当

LEDサイネージが建物と独立して設置され、地面からの高さが4メートル以上になると、「特定工作物」として建築基準法の対象になります。この場合、工作物確認申請が必要です。

自立式の柱やタワーに設置するビジョンは特に該当しやすいため、設置前に必ず高さをチェックしましょう。

広告物条例:商業施設の大型ビジョンには個別の許可が必要

ビルや店舗に設置する広告目的の大型ビジョンは、自治体の条例によって申請や審査が必要となることがあります。特に歩道に面している場所や交通量の多い通りでは、安全性への配慮から厳しくチェックされます。

また、動画や明るいアニメーションなど、視覚的なインパクトが大きい内容を表示する場合も、許可条件が細かく定められていることがあります。

サイネージ条例

景観地区・銀座などの中心地ではデザインにも制限

銀座・日本橋・京都など、景観保護が重視される都市中心部では、景観条例や歴史的景観保全ガイドラインが適用されるケースがあります。

これらのエリアでは、「画面の明るさ」「発光時間帯」「設置高さ」「建物との調和」など、外観や周辺とのバランスが問われます。たとえば銀座では、過度な点滅やカラフルなアニメーションなどは制限されており、一定の基準を満たす必要があります。

ビジュアルだけでなく、音やスピーカーの設置も制限されている場合があるため、事前に管轄の都市整備課や景観課へ確認することが推奨されます。

高速道路や幹線道路沿いは「交通の安全」が最優先

高速道路や主要幹線道路の近くでは、運転中のドライバーへの影響が懸念されるため、LEDビジョンの設置には特に厳しい制限があります。

たとえば、以下のような点に注意が必要です:

  • 動画やアニメーションなど動きのある表示は禁止
  • 点滅や強い明滅効果のある演出もNG
  • 運転中に誤認を招く内容や、交通標識に類似するデザインは禁止

また、国道や都道に面した場所でも、都道府県の道路管理者と事前協議が必要になる場合があります。国交省や自治体の交通安全基準に沿った設置が求められるため、専門業者と相談しながら進めるのが安心です。

なお、小型で周囲への影響が少ないビジョンや、屋内設置で屋外から見えないものについては、申請が不要なケースもありますが、これも地域によって異なります。最終的には設置予定地の自治体へ確認することが重要です。確認が大切です。

LEDサイネージの規制説明

LEDサイネージの寿命ってどのくらい?

LEDサイネージは一度設置すると長く使える製品ですが、「どのくらい持つの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。ここでは、LEDビジョンの寿命や長持ちさせるためのポイントについて詳しくご紹介します。

光の寿命は5万〜10万時間が目安

LEDは時間の経過とともに徐々に光の明るさが落ちていきます。これを「光の減衰」と呼びますが、質の良いLEDなら、5〜7年使っても明るさが半分以下になることはあまりありません。1日12時間点灯として、5万時間で12年と151日になります。

中には10万時間以上の使用に耐える製品もあり、使い方や稼働時間によっては10年以上使えるケースもあります。

屋外設置は環境対策がカギ

屋外に設置する場合は、雨や風、紫外線といった自然環境の影響を受けやすくなります。こうした状況でも長く使いたい場合は、「防水・防塵」仕様のLEDサイネージを選ぶことが大切です。

このような対策がしっかりされていれば、屋外でも7〜10年程度の使用が見込めます。ただし、設置場所や気候条件によっては早めに劣化が進むこともあるため注意が必要です。

定期的なメンテナンスで寿命をのばす

LEDビジョンを長く使うには、定期的な清掃や点検も欠かせません。ホコリや汚れがたまると故障の原因になることもあるため、外装や通気口のチェックを定期的に行うのが理想です。

また、LEDモジュールや電源など、一部の部品は交換が可能です。パーツ単位で修理や入れ替えができるため、故障=買い替えではなく、コストを抑えつつ長く運用することができます。

まとめ|LEDサイネージ導入のポイント

LEDビジョンは、鮮やかな映像でしっかり目を引く、頼れる広告ツールです。

屋外でもしっかり見える明るさや、省エネ機能、長寿命といった特徴があり、運用面でも安心です。

設置には、使用目的や場所に合ったタイプを選ぶこと、そしてルールや申請手続きの確認が欠かせません。

これからLEDビジョンを導入しようと考えている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

分からないことがあれば、専門業者に相談するのもおすすめです。効率よく、ムダのない導入を目指しましょう。

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