【2024年】デジタルサイネージの最先端「中国深セン」で見たLEDビジョンをレポート

2024年デジタルサイネージ展示会(深セン会場の様子)

当社イツキサイネージでは、常に最先端のデジタルサイネージ事情を把握し、お客様にご提供できる可能性を広げるためにもLEDビジョンの最先端を走る中国深センと提携し、当社の中国人スタッフが先頭に立ち常に情報交換、加えて改善依頼など連携しています。

岡村社長

2023年に続き、深センで行われた展示会へ視察してきましたので今年2024年の最新のデジタルサイネージ事情をレポートいたします。

目次

LEDビジョン・デジタルサイネージは中国深センが最先端

前回の「2023年デジタルサイネージ最新事情」のコラムでもご紹介しましたが深センは世界のLEDサイネージの80%を製作していると言われている地域になります。

深センに集まる大きな理由としては、経済特区であり、国から税金や土地などの優遇だけではなく、研究開発費などの支援も受けられます。

LEDサイネージも中国政府が推進する「デジタル経済」の一環として、都市のデジタル化や情報化を推し進める国家戦略として位置付けられています。

そんな電子製品やテクノロジー企業が多くあつまる地域の為、中国国内で数多くある展示会でも、深センでは多くの企業が参加します。

最後には、透過メッシュタイプのLEDビジョンを専門に製作している工場も訪問し、その技術力と独自の生産体制についても詳しく見てきましたのでご紹介します。

深センで開催されたデジタルサイネージ展示会の様子

2024年2月26日~28日までの3日間。
出展企業は約350社とビッグイベントでした。

2024年デジタルサイネージ展示会(深セン会場の様子)

視察する中で、特に目を引いたデジタルサイネージをご紹介いたします。

昨年視察した2023年デジタルサイネージin深センでも、複数のLEDビジョンを写真・動画でご紹介していますので、合わせてどうぞ。

透明フィルムタイプのLEDビジョン

透過率95%、柔軟性もあるので多少のR面にも貼りつけ可能。

厚さわずか2.5mmの中に高輝度LED発光素子が埋め込まれています。

ガラスやショーケースなどに張り付けて使用、電子装置が露出していないので、スッキリしているのも利点。商業施設やカーディーラーなど大型ガラスを多く使用する場所で活用できます。
デメリットは、再利用として何回張替えできるかはまだ未知、高額なのでレンタル品で使用したいところですが、汚れや接着具合など考慮すると不向きという点もございます。

透過メッシュタイプ

前回のコラム(2023年デジタルサイネージの最先端「中国深セン」をレポート)でも紹介しましたが、推奨品なので特徴ご紹介します。

表から見ると中は見えません、裏側から見ると外が透けて見えます。

LEDピッチにより透過率は様々ですが横3.9ピッチ上下7.8ピッチの一般的な仕様で65%位の透過率になります、軽くて取付も容易、室内でも圧迫感がない。

屋外用は輝度3.000カンデラ以上推奨、屋内向けは1.000カンデラで丁度よく、安価でお求めやすい価格帯になります。

岡村社長

こちらの透過LEDサイネージは、当社でも展示しておりますので、実物をご確認いただけます。

LEDビジョンのピッチ数など違いや選び方に関してはこちらをご覧ください。

巻き取り式、床置きタイプのLEDサイネージ

COB型/GOB型LEDは、薄く頑丈なため昇降式LEDサイネージや、床に敷くLEDビジョンなどにも使用することができます。

床置きタイプのLEDサイネージを巻き取っている様子

岡村社長

動画にも納めましたのでご覧ください。

鮮やか!超高解像度のLEDビジョン

こちらはLEDピッチ1.58mmと狭く、高画質でもはや液晶モニターと区別がつかないくらい高解像度の映像を流すことが可能な、超ハイクオリティーなデジタルサイネージです。

大粒のLEDサイネージ

これまでご紹介した逆をいくLEDピッチ50ミリ以上もある大粒のLEDサイネージです。

これがビジョンになるのと思うかもしれませんが、高層ビルなどに設置する大型ビジョンなど、離れてみる大画面などはLEDピッチが荒くてもきれいに映し出されます、設置場所や使用方法でこんなにも違います。

(最後に、広州の街で見た、橋上の設置事例、動画でご紹介しています)

丸型や異形も可能なシリコンタイプのデジタルサイネージ

丸形、異形、どのような形状もLEDサイネージで製作可能です
デザインなど「見せ方」は日本の方が数段上と感じます。

中国広州の街で見た超高層タワーのデジタルサイネージ

岡村社長

展示会場を後にして広州タワーへ行ってきました。

訪ねる予定は無かったというより、知りませんでしたが、高速道路からライトアップされた姿があまりにも目立っていたので気になり行ってみました。

超高層タワー全体がLEDの光でゆっくり変化します。
まさにLED中国を象徴するような派手な演出で、思わずタワーを一周してみました。

そして広州タワーの下に目を向けると大きな川が流れており、遊覧船から街の様子や華やかな夜のライトアップを楽しめます。

橋の上には展示会で見たものと同じ大粒のLEDサイネージが取り付けてありました。

岡村社長

デジタルサイネージで装飾された橋を遊覧船で渡った動画を収めました。

広州タワー周辺は、ビル全体がLEDサイネージでドレスアップされている施設が多くあります。

平日の夜でしたが、活気のある空間で魅力的な演出がされていました。

透過型LEDビジョンの製作の現場

今回訪れたのは、メッシュ式透過型LEDビジョンの提携工場。中国の工場では製品の種類に応じて専門の工場で製作が進められる傾向があります、例えば屋外用の通常ビジョンを手掛ける工場では透過型は取り扱っていません。世界中に向けて生産しているため、一つのLEDビジョンに注力して効率よく販売することで製品のクオリティーも高めていきます。

LEDメッシュ透過タイプ

LEDビジョンの技術と効率的な生産体制が整えられており、特に軽量化や省エネ、輝度などに優れた製品が生み出されている様子が印象的でした。軽量化が進むことで、店舗内の天井から吊るすことも、ビルやガラス面への内側の設置も簡単になりました。

まずはアルミフレーム組立作業、レンタル用の組立簡単なタイプや、常設用タイプ、湾曲タイプ、フレームが少ないタイプなど、色も多色あり、アルミフレームの形状だけでも10種類近くあります、透過タイプに特化している強みが生かされています。

LED素子は機械で設置されていきます、機械とはいえ、スタッフは張り付いてエラーが無いか確認しています。
自動化と人の目視管理が組み合わさることで、ドット欠けや傾きが無いか、小さなミスも見逃さない現場の徹底した管理体制が敷かれています。

写真左に映っているのは、LED素子を特殊なオイルで固めるための機械です。この工程では、特殊なオイルは、LED素子を外部環境(湿気や衝撃など)から保護する役割も担っています。

固められたLED素子は、写真中央に見えるラックに並べられ、乾燥工程へと進みます。このラックは、一定の温度と湿度が保たれた部屋で、オイルが完全に硬化するまで待ちます。ここでの時間や温度管理が、完成品の透明度や耐久性にも影響します。

乾燥が終わった後、LEDパネルの主要部分が完成します。この段階で、各LED素子がしっかりと固定され、基板と一体化した状態になります。この時点でも品質検査が行われ、不良品がないか細かくチェックされます。

最後に

今回の展示会だけでも350社以上が出展しており、多くの中国企業は世界市場に向けてLEDビジョンによるデジタルサイネージを販売しております。
そのため欧州や、中東など海外の展示会にも積極的に参加しています。

中国の企業は競争が激しく、技術の進歩もめまぐるしいものがありました。
環境面でもエネルギー効率や、環境保護の観点から省エネルギー基準や公害対策など
より環境に配慮されたLEDサイネージへと進化を確認できました。

2023年に引き続き、中国へ足を運ばなければ入らない情報、実際の街中で活用されているLEDサイネージの応用方法など、より魅力的で効果的な設置方法などとても勉強になる視察になりました。

岡村社長

イツキサイネージでは様々なデジタルサイネージの中から、御社にとって最適なご提案を致します。
無料相談見学会を行っておりますのでお気軽にどうぞ。

昨年視察した『デジタルサイネージの最先端「中国深セン」で見たLEDビジョンをレポート【2023年】』も合わせてご覧ください。

LEDビジョン制作工場にて現場リポート!品質チェック(中国深セン)』も合わせてどうぞ。

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